窮鼠セラーテムの「お笑い」弥縫策

親会社の名前も言えない中国社員、スマートグリッドも誇大宣伝。デタラメづくしが露呈した。

2010年10月号 BUSINESS

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本誌が前号でスクープした、怪しい中国資本による「裏口上場」疑惑。その「ハコ」として使われた大阪証券取引所ヘラクレス上場のセラーテムテクノロジーが、本誌報道を否定しようと弥縫策に奔走している。セラーテムは2009年6月、経営陣および中国系ファンド2社への第三者割当増資を実施。続いて同年12月、中国の省エネルギー関連企業「北京誠信能環科技」を買収した。8月6日に発表した10年6月期決算では、連結売上高34億6100万円の5割、連結営業利益5億7100万円の7割を北京誠信が稼ぎ出したことになっている。ところが、この北京誠信が実体不明の怪しげな企業であることを本誌はつかんだ。詳しくは前号の記事(「『中国のハイエナ』が大証裏上場」)をお読みいただきたいが、北京誠信のウェブサイトに記載された住所には社員が数人しかおらず、受付の女性は買収について「わからない」と答えた。また、 ………

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