首都直下「被害想定」はマヤカシ

「今後100年は、首都圏でM8級の巨大地震は起こらない」という前提に愕然。大震災の教訓を忘れた日本人。

2014年4月号 LIFE [ケセラセラの防災観]

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東日本大震災から丸3年が過ぎた。あの大震災(正式名称は東北地方太平洋沖地震)以来、東日本では地震が頻発している。マグニチュード(M)9の大地震ゆえ、重度の後遺症が残る。徐々に余震は減っているが、最大震度4以上の大粒の地震がたびたび起こる。しかも、岩手県沖から茨城県沖の広い範囲で発生しており、今年1月には震度1以上の地震が80回を超えた。仔細に分析してみると、純粋な余震ばかりではなく、あの大地震に影響された誘発地震らしきものが、秋田、福島、栃木、茨城各県の内陸部で起きている。また、日本海溝外側では、津波を起こす恐れがあるアウターライズ地震の発生が最近も目立つ。火山活動も活発化している。1月下旬に十和田湖の湖底で群発地震が起きた。1日に800回の小地震が観測され、活発な時は1時間に100回を超える地震が起こり、現地では震度4程度の揺れがあった。震源は湖畔の乙 ………

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