電通が「知らぬ存ぜぬ」W杯チケット逮捕劇

2014年8月号 DEEP

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電通の心胆を寒からしめる事件のはずだった。サッカーのワールドカップ(W杯)ブラジル大会で沸いていたリオデジャネイロの高級ホテル、コパカバーナ・パレスで7月7日、ブラジル警察が一人の英国人を逮捕した。容疑は観戦チケットの組織的な違法販売。数日前に11人が逮捕されている。新たに逮捕されたのは、何と大会を主催する国際サッカー連盟(FIFA)の公式パートナー、マッチ・ホスピタリティーAGの役員レイモンド・ウィーラン(64)だ。英米紙はもとより、現地紙でも写真付きで大々的に報じられたが、日本人記者はほとんど気づかず。転電以外は日本のニュースにならなかった。問題のマッチ社は、観戦チケットやスタジアムでの飲食やギフトなどの高額パッケージを企業に販売するFIFA公認企業で、電通が2008年に25%出資し、チューリヒのオフィスには社員を派遣していたほどの関係で、電通元専務でス ………

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