「日本大学の闇」に迫る国税

東京国税局が大学本部に踏み込み、ドブを浚うような徹底調査。利権の巣「日大事業部」から、何が飛び出すか。

2014年9月号 DEEP [理事長「3選」に待った!]

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むせ返るような猛暑に見舞われた8月初旬。夏休みで静まり返る東京・市ヶ谷の日本大学本部に、一群の男たちが現れた。「東京国税局です。お出しいただきたい資料がある。調査にご協力願いたい」本誌「日大に潜む闇」特別取材班が足掛け3年、8回にわたり、疑惑を追及してきたマンモス私大の本丸に、国税当局のメスが入った瞬間だった。国税の係官は、まず本部の総務部に向かい、次に本部近くにある校友会館内の株式会社日本大学事業部に踏み込んだ。2012年2月に、警視庁が日大発注工事を取り仕切る管財部に立ち入ったことがあるが「あの時とは比べものにならない大人数だった」と本部職員は振り返る。本誌12年10月号で追及した日大事業部は、田中英寿理事長(67)が、各学部から様々な利益を吸い上げ、本部に寄付させるために作った利権の巣。「理事長付相談役」の名刺を持ち歩く井ノ口忠男なる人物(日大 ………

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