ぞろぞろ蠢く「病院乗っ取り屋」

旧皇族竹田宮ゆかりの「松見病院」の内紛に乗じ暗躍。札付き「新田グループ」も復活か。

2014年11月号 LIFE

  • はてなブックマークに追加

「ここにきて、かなり活発に動き出していますよ」医療関連融資を担当する都内の銀行マンはそう囁く。鳴りを潜めていた問題病院のM&A(合併・買収)話が水面下でぞろぞろと蠢き出しているというのだ。今年4月に実施された在宅医療分野の診療報酬引き下げで、経営環境の見通し難が強まっているのが背景という。そんな中、行方が注目されている病院がある。医療法人十字会が経営する松見病院(東京都小平市、2​8​0床)がそれだ。同法人では創業一族による骨肉の争いが長年繰り広げられてきた。注目される理由は、その争いに旧皇族の血を引く華麗なる人脈が関わっているからだ。内紛が表面化したのは1​9​9​8年10月。創業者・松見達人氏(故人)の娘・イク氏が仕掛けた臨時社員総会が発端だ。理事長の座にあったイク氏は退任を表明、かわりに娘の竹田昌子氏を後継指名した。そして、実弟の達夫、達俊両氏を ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。