エボラ熱感染が140万人超 米CDCが警戒する真の脅威

2014年11月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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西アフリカで猛威を振るうエボラ出血熱は過去最悪の流行に発展した。その前線で封じ込めに当たる米疾病対策センター(CDC)が9月、戦慄すべき試算を公表。適切に対応しなければ、来年1月に感染者はリベリア、シエラレオネの2カ国だけで55万~1​4​0万人に上る可能性があるという。9月末には米国内で初めて感染者が確認され、アウトブレイクへの懸念が高まってきた。エボラ熱の感染者は約1週間の潜伏期間を経て、突発的な発熱や出血、嘔吐の症状が生じ、最大9割が死に至る。世界がこのウイルスに遭遇して約40年、断続的な流行はあったが、感染者が最多だったウガンダ(00~01年)も4​0​0人強にとどまっていた。しかし13年末に始まった今回の流行は桁が違う。世界保健機関(WHO)の集計では10月初旬、リベリア、シエラレオネ、ギニアを中心に感染者は8千人、死者は4千人を超えた。CDCは「実際の感染者は、 ………

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