東京海上「濡れ手で粟」の怪しい商法

大当たり「超ビジネス保険」のチラシに、金融商品取引法が禁ずる「優良誤認」広告の疑い。

2015年2月号 BUSINESS

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少子高齢化が加速し、人口依存型産業の典型である保険業界を取り巻く環境は厳しさを増す。死亡保障で儲けてきた生命保険業界はもちろん、自動車や住宅も売れないから損害保険の国内市場もジリ貧。しかし逆風が吹き荒れる中でも、「損保業界の雄」を自任する東京海上日動火災保険はさすがだ。国内損保市場で「最後のフロンティア」とされる、中小企業向けの保険商品が飛ぶように売れているのだ。東京海上日動は2​0​1​3年1月、中小企業向けの「超ビジネス保険」の商品内容を全面刷新した。これは包括型保険の一種であり、中小企業が陥りやすいリスクに対する補償(賠償責任、財産損害、休業補償など)をパッケージにした商品だ。商品改定が大当たりし、約12万件の契約を獲得し、保険料収入で2​5​0億円規模の大型商品に成長している。

中小企業から苦情が殺到

ところが、この超ビジネス保険を売りまくる東京海上日動の商法は「極 ………

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