「辺野古移設」もはや絶望

共産党本部で大歓待を受けた翁長は「オール沖縄」のシンボル。辺野古で活動家と機動隊が衝突し、初の逮捕者が出た。

2015年2月号 POLITICS [権謀術数が渦巻く沖縄]

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沖縄が波立っている。米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に反対する保革相乗りの「オール沖縄」態勢ができあがり、政府・与党は昨年1年間に名護市長選(1月)、県知事選(11月)、衆院4小選挙区(12月)で全戦全敗。「逆らう者は許さない」とばかり、年末に上京した翁長雄志(おながたけし)知事との面会を首相・外相・防衛相・官房長官がこぞって拒絶し、2​0​1​5年度予算案で移設経費の一挙倍増(約1​5​0​0億円)と振興予算の大幅減額という石つぶてを投げつけた。翁長氏は代わりに訪れた県議会与党の共産党本部で大歓迎を受け、「赤い沖縄」を印象付けた。衆院選での共産党躍進が面白くない安倍官邸の神経を逆なでしたのは間違いない。辺野古では1月10日夜から翌日未明にかけて作業再開の駐車場整備のため集まったミキサー車など十数台を巡り反対活動家たちと機動隊が衝突、昨年夏から始まった抗議行 ………

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