米経済に追い風「キューバCOSTCO革命」

2015年2月号 POLITICS

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オバマ米大統領は1月、キューバとの国交正常化交渉に乗り出した。これまでのキューバを孤立させる政策は「時代遅れのアプローチだった」と断言し、経済制裁の緩和に向かう。2​0​1​5年中に両国は大使館業務を再開する見通しだ。対中東・ロシア外交に苦悶するオバマ大統領は膝元のカリブ海で、現代史にレガシー(遺産)を残すことになる。国交正常化により、米経済界にとっては、フロリダ州の1​5​0キロ先に人口1​1​0​0万人超のフロンティアが誕生する。民間研究所の分析では、期待される輸出額は年間43億ドル。覇者なき国際政治の時代「G0(ゼロ)」を予見した稀代の戦略家、イアン・ブレマーは「キューバは“CASTRO(カストロ)革命”ではなく“COSTCO(米量販店コストコ)革命”を迎える」との見方を紹介した。米国にとって社会主義国家のキューバは、カリブ海という喉に突き刺さったトゲだった。1​9​6​1年 ………

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