綱渡りギリシャ「離脱予想」4割

4カ月の交渉延長だが、次々償還期限が来て預金も流出。寄り合い所帯政権はや3月危機。

2015年4月号 BUSINESS

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欧州の「債権団打破」と反緊縮財政を掲げてギリシャの急進左派連合(SYRIZA・シリザ)が政権の座についてから約2カ月、過去5年間の貧困生活を耐えたギリシャ国民は、生活が今より良くなるのか、まだ悪くなるのか、希望と悲観の間を揺れ動いている。経済破綻の瀬戸際で、アレクシス・チプラス新首相は現行の支援策の撤回を主張して欧州連合(EU)などの債権団との3週間の厳しい交渉に臨んだが、後退を余儀なくされ、2月24日、現行支援策の枠内で4カ月の交渉延長に合意した。だが、これでギリシャのユーロ離脱の危険が去ったわけではない。国の将来はシリザが現在直面するいくつもの難題に応えられるかにかかっている。第一にギリシャは欧州諸国や欧州中央銀行(ECB)そして国際通貨基金(IMF)との信頼関係を修復しなくてはならず、今後の外交交渉には細心の注意が必要になる。第二に政策が選挙公約から ………

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