スリランカ「中国離れ」に重い軛

「海のシルクロード」の要。政権交代でインドに接近。どうするインフラ投資と巨額借款。

2015年4月号 GLOBAL

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インド洋上でアジアと中東・アフリカを結ぶ中継地点に位置し、中国が「海のシルクロード構想」の要の一つとして膨大なインフラ投資を進めているスリランカで1月8日、総選挙が行われ、「敵なし」と思われた親中国派のマヒンダ・ラジャパクサ政権が予想外の敗北を喫した。新大統領マイトリパラ・シリセナが直面する課題の第一は、シリセナを圧倒的に支持した少数派タミル人の信頼を得ることだが、第二の課題は前政権による過去9年間の中国一辺倒の政策を見直し、インドとの外交関係を構築することだ。2月中旬、シリセナ大統領は就任後初の外遊先にインドを選び、マンガラ・サマラウィーラ外相もそれに続いた。3月半ばにはインドのナレンドラ・モディ首相がスリランカを訪問するが、両国首脳による相互訪問は実に四半世紀ぶり。しかし、過去10年間でスリランカ経済・社会のあらゆる場面で存在感を示すトッ ………

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