限度額上げで郵政ゴリ押し勝ち

ゆうちょ、かんぽの上場に紛れて政治的妥協が成立。自民集票マシンに舞い戻る。

2015年8月号 POLITICS

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日本郵政、郵便局にしてみれば、旧郵政省時代からの悲願成就であろう。ゆうちょ、かんぽの限度額がそれぞれ24年、29年ぶりに引き上げられることになりそうなのだ。現在のゆうちょ預入限度額は1千万円、かんぽ契約限度額は1300万円。自民党の「郵政事業に関する特命委員会」が取りまとめた提言には、ゆうちょ限度額を今年9月末までに2千万円、2年後までに3千万円に引き上げ、ゆくゆくは限度額そのものを完全撤廃。かんぽについても、まずは2千万円に引き上げるとある。6月30日、特命委員会の提言は総務相に提出され、これから郵政民営化委員会が可否を判断し、それを受けて政府が政令改正に取りかかる段取りになる。しかし、すでに結論は決まっている模様だ。「ゼロ回答はない。党の提言通りの金額になるかどうかはともかく、限度額は引き上げざるをえない」と政府関係者は打ち明ける。

株式上場×選挙=限度額

限度額引き上げ ………

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