石破が仕掛ける「秋の陣」

虎視眈々と狙う総理の座。地方創生大臣政務官の小泉進次郎と組んだら、9月の総裁選は面白い戦いになる。

2015年9月号 POLITICS [対抗軸は「地方創生」]

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安倍内閣の支持率が政権運営の黄信号とされる30%台に急落し、「一強多弱」と言われた自民党内の勢力図が微妙に変化してきた。9月の総裁選こそ安倍晋三首相(60)の再選が濃厚だが、「早ければ来年の参院選後に政局が動く」との見方が出ている。そこで俄然注目を集め始めたのが、「ポスト安倍」の最有力候補である石破茂地方創生担当相(58)だ。内閣の一員として政局発言を自重してきたが、ここにきて政権批判めいた発言を繰り返し、その動向に安倍陣営も神経をとがらせる。「決断できない政治家」と揶揄されることの多かった石破が、どう勝負に出てくるのか。「政界秋の陣」から目が離せなくなってきた。「本来やらなければならなかったことに決着をつけるため、われわれは政権にいる」。8月5日、事実上の石破派である「無派閥連絡会」の夏季研修会で、石破はこう力説した。総裁選への言及は避けたが ………

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