読者の声
2015年12月号 連載
海外在住のため日本語の文章が無性に読みたくなる時がある。それも知的な刺激に満ちた内容のものを。今時はインターネットで必要な情報は何でも手に入るようだが、時には「紙」に書かれたものを読みたくなるものだ。
友人が送ってくれる「FACTA」は格好の情報誌である。
「FACTA」の記事の内容には驚かされる。一つの事実が発生するためには、幾多の人間の思惑が交錯していることが分かる。取材者の推論が正しいかどうか疑問を感じることもないわけではないが、他紙では見られない視点での記事が多く、興味深く読んでいる。
日本国内の記事だけではなく、海外関連の記事も豊富で、分かりやすい記述が多いのでありがたい。11月号の習近平の訪米記事もその例と言える。
近年日本では、マスコミの使命を忘れた偏った報道が多いように感じている。「FACTA」は、日本人に真実を知らしめる月刊誌であってほしい。
ドイツ在住 柳下政道
