「日本版MI6」のタネを撒く杉田官房副長官

2016年2月号 BUSINESS

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政府は昨年12月、外務省に対テロ組織「国際テロ情報収集ユニット」を設置した。11月のパリ同時多発テロを踏まえ、今年4月の発足予定を前倒ししたものだ。しかし、この組織を巡って、外務省と警察庁の主導権争いが繰り広げられている。ユニットは過激派組織「イスラム国(IS)」に邦人2人が殺害された事件を受け、テロに関する情報を収集する目的で昨年5月に設置が決まった。中東などのテロ多発地域に「インテリジェンス(情報)」に精通した人材を配置し、外務省に届けられる情報を首相官邸にも同時に集約する仕組みだ。外務省に置かれてはいるが、実態は官邸直轄の情報収集・分析チームである。ユニットは外務省のほか、警察庁や防衛省、公安調査庁などの混成部隊で構成され、約40人でスタート。菅義偉官房長官は発足に当たり、「省庁間の垣根を越え、オールジャパンで取り組んでほしい」と訓示してい ………

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