2007年9月号 連載 [CHALLENGER]
テレビが劇的に変わろうとしている。超大型で薄くて高画質。スポーツや映画どれをとっても、画面上のリアルさは増した。松下電器vsシャープに代表されるように、プラズマと液晶がしのぎを削っている。世界規模で熾烈な開発競争が繰り広げられているこの業界に、強力な技術型ベンチャー企業が参入した。プラズマテレビの「生みの親」として世界的に有名なエンジニア、篠田傳(つたえ)氏(59)が率いる「篠田プラズマ」である。篠田氏は広島大在学中から画面に使うプラズマ・ディスプレー・パネル(PDP)の可能性に着目。1973年に富士通へ入社後は、明石工場に勤務し、大半を研究畑で過ごした。同工場の前身は「西のソニー」といわれた神戸工業。ノーベル賞を受賞した江崎玲於奈氏を生んだ名門で、自由な気風があった。篠田氏は研究に没頭した。業績はめざましい。92年に世界初の21インチフルカラーPDPを ………
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