「正直大統領」脅かすシカゴの闇

地元イリノイ州汚職で、誰の“スポークスマン”かが見えてきた。暴かれるスポンサーの素顔。

2009年2月号 GLOBAL [オバマの難題Ⅱ]

少年ジョージ.ワシントンは、父の大切な桜の木を切った後に自分の仕業だと正直に打ち明けている。イリノイ州上院議員だったエイブラハム・リンカーンは「正直者エイブ」と呼ばれて大統領の座を射止めた。ふたりとも任期中に戒厳令を布いた大統領だが、理想の大統領とみなされているのは、この使い古しの逸話が象徴する「無私の正直さ」という伝説があるからだ。1月20日、新大統領に就任するバラク・オバマも、選挙キャンペーンで強調したのは、自分が正直でリンカーンと類似点があることだった。だが、彼はほんとうに正直なのか。オバマの大統領就任で空席になる上院議員の後継者指名をめぐる汚職容疑で、イリノイ州のロッド・ブラゴジェビッチ知事が逮捕されたが、オバマ陣営の選挙運動担当者は知事とオバマの間で後継問題をめぐる話し合いがあったことを認めたのに、オバマはそうした会話を交わしたこ ………

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