中国4兆元対策に「不足」と迫る米国

2009年4月号 連載 [隗より始めよ]

「中国は為替を操作しているとオバマ大統領は信じている」。1月、米上院財務委員会での指名承認公聴会に臨んだガイトナー新財務長官の書面回答に含まれていたこの一節は、中国政府の要路の怒りと憂慮を呼んだ。ギブズ大統領報道官が直後の記者会見でトーンダウンを余儀なくされたほどだった。しかし、中国側が真に憂慮すべきは、続く次の一節であったろう。ガイトナー新長官は人民元の問題は確かに大事だが、現下の金融危機に鑑み、米中両国の国内需要安定こそ焦眉の急だとしてこう言う。「(米国の)差し迫った(政策)目標は、より積極的な景気刺激策をとるよう中国を納得させることだ」。これは中国が昨年11月、サンパウロで開催されたG20財務相・中央銀行総裁会議にぶつける形で、鮮やかに世界へ発信した4兆元の大規模景気刺激策では不足と言うにひとしい。無理もない。バーナンキ米連邦準備理事会 ………

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