富士通社長「プッツン辞任」の真相

思い切った構造改革を打ち出した社長が突如辞任。引導を渡したのは、秋草相談役だった。

2009年11月号 BUSINESS

9月25日、富士通は社長の野副州旦(くにあき)が相談役に退き、会長の間塚道義が当面、社長を兼務すると発表した。その夜の緊急記者会見で、間塚は「野副さんは構造改革を精力的に進めてきたのに……。残念だ」と語り、唐突な社長辞任の理由を「病気だ」と説明した。しかし、それを真に受ける記者はほとんどいなかった。なぜなら野副は健康に人一倍気を使ってきたからだ。常日頃、東京都中央区にある聖路加国際病院と神奈川県川崎市にある富士通川崎病院に通い、定期的に健康診断を受けていたのは、よく知られた話。それが嵩じたのか、社長在任中に「これからは医療分野のIT化がビジネスチャンス」とまで言っていた。

相談役が後継社長を指名

野副は辞任を表明したその日、後任の間塚への引き継ぎもせず、早々と会社を去った。会社経営の連続性を無視し、「後は知らん」と言わんばかりの無責任な行動だ。そもそも出社して自ら辞 ………

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