原発輸出「新会社設立」でも残る課題

2010年6月号 連載 [隗より始めよ]

ゴールデンウイーク恒例の閣僚外遊、今年は少々趣が異なったようだ。仙谷国家戦略担当相は前原国土交通相とともにベトナムを訪問。ロシアの後塵を拝することになった原子力発電輸出を強力に働きかけた。直嶋経済産業相は北澤防衛相とともにインドのシン首相と会談、原子力分野の協力促進のため政府間作業部会設置に合意した。野心的な温室効果ガス削減目標を掲げ、システム輸出による外需獲得を成長戦略に位置づける鳩山政権にとって、原発の国際展開支援は格好の外交目標となっている。技術的優位性を活かして日本企業がビジネスを勝ち取り、世界のCO2排出抑制にも貢献する、これほどきれいな筋書きはない。筋書き通りの成果を期待し政府が旗を振るのはよいのだが、絵に描いた餅に終わる懸念はないか。日本の技術的優位は原子炉製造過程に限っての話だ。いくら原子炉の性能が良くとも、長期安全運転と ………

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