新検事総長と小沢の「奇妙な因縁」

そもそも「小沢捜査」に反対だった笠間氏に白羽の矢。本人も驚いた検察首脳人事の裏側。

2011年2月号 POLITICS

大阪地検の証拠改ざん事件で信頼が失墜し、前任者の突然の辞任で図らずも検事総長となった笠間治雄氏(63)と、検察捜査が発端で強制起訴される民主党元代表の小沢一郎氏(68)――。ある検察幹部は「笠間さんは2年前に広島に出たが、あと半年あまり東京に残っていたら小沢さんは首相になっていた」と明かす。おそらく会ったこともない二人の奇妙な因縁をたどりながら、両者の前途多難な今後を占ってみよう。検事の定年は63歳。笠間氏は65歳定年の検事総長にならなければ、東京高検検事長を最後に、誕生日の1月2日で退官するはずだった。検察関係者の話では、年金受給の手続きを始め、送別会の予定も入れていた。そんなとき、総長の大林宏氏から「検察内部の危機感が足りないので、私は辞める。次はあなたが適任だ」と後任を打診された。笠間氏は大林氏が辞めると思っていなかったし、次は同期の小津博司 ………

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