島精機「不屈の創業魂」は健在か/「黒字復帰」まであと一息

2026年3月号 BUSINESS [商略「探照灯」]

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「必要は発明の母(Necessity is the Mother of Invention)」はジョナサン・スウィフトの名著『ガリバー旅行記』(1726年刊)にある一節。「発明王」トーマス・エジソンが好んだ言葉としても知られるが、この箴言を地で行った日本人の1人が島精機製作所創業者(現名誉会長)の島正博(88)。1944年、7歳の時に父がニューギニアで戦死。残された家族の暮らしを支えたのは作業用手袋(軍手)を縫製する母の内職だった。故郷・和歌山は国内有数の繊維産業のメッカ。島が高校在学中から編み機の修理工場で働き始めた53~55年当時、軍手をつけた繊維工場の作業員が手袋ごと機械に巻き込まれ、腕を失くしたり、命を落とす事故が頻発していた。「なんとか解決策はないか」と考え抜き、まず思いついたのが「二重環かがりミシン」。指先の感覚を鈍らせる糸の塊が先端部分にできないよう、従来の1本針でなく2本の ………

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