時価総額「トヨタ超え」/キオクシア爆騰誘った「69歳金庫番」

時価総額40兆円超えは世界的半導体ブームのおかげだが、元商社マンの功績もある。

2026年7月号 BUSINESS

2024年12月、東京証券取引所に上場したキオクシアホールディングス。わずか1年半で時価総額が一時45兆円に達し、ソニーグループやトヨタ自動車といった日本を代表する企業を上回った。

「三菱商事の社長候補」

人工知能(AI)の急拡大に伴う半導体チップの争奪戦という特需が、同社株急伸の最大要因だ。ただ株高は外部要因だけではない。株式市場の企業統治(ガバナンス)不安を払拭する、ある人物の加入が同社株を押し上げた。河村芳彦氏(69)。25年6月に68歳でキオクシアに入社した人物で、26年4月にキオクシアの最高財務責任者(CFO)に就任した。河村氏は華麗な経歴を持つ。1979年に慶応大学経済学部を卒業して三菱商事に入社した。情報通信分野でキャリアを積んだ後、社長の補佐役が集まる社長室会事務局(現・経営企画部)の一員になった。「社長室会事務局はエリートの集団で、アシックスの最高経営責任者(CEO)であ ………

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