2026年8月号 BUSINESS
いままでにない高付加価値なEV(電気自動車)を市場に投入する――。ソニーグループとホンダが共同で緊急記者会見を開き、約100人の報道陣を前に、そう大見得を切ったのは2022年3月のことだった。その年の9月、両社が共同出資するEVメーカー「ソニー・ホンダモビリティ(SHM)」が誕生した。ソフトウエアやエンターテインメントに強いソニーと独自の技術にこだわるホンダがタッグを組み、次世代EVを開発するとあって、自動車業界に革新を起こすのではと期待された。それから3年半後の今年3月。一転して、開発中のEV「アフィーラ」の販売中止を発表した。簡潔なニュースリリースを流しただけの静かな幕引きだった。突然の終幕に至った理由は、ホンダのEV戦略に誤算が生じ、巨額損失が発生する可能性が出てきたためだ。ホンダは26年3月期に1957年の上場以来、初めて赤字に転落した。三部敏宏社長の極端な「E ………
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