本誌独占/「反トラスト訴訟」の標的/「敗訴引当金」膨張が武田薬品の致命傷に

2026年9月号 BUSINESS

武田薬品が米国で莫大な賠償金を払わされる訴訟に直面している。今年5月、同社の慢性便秘症治療剤「アミティーザ」について、反トラスト法違反を争う連邦地方裁判所の陪審評決があり、約8億8494万ドル(1410億円)の損害賠償が認定された。日本の独占禁止法にあたる反トラスト法では、最終的な司法判断によって損害賠償額が「3倍」に引き上げられる規定があり、実際の支払いは4千億円規模に膨れ上がるおそれがある。連邦地裁の判決は26年後半に出る見通し。武田は敗訴に備え、訴訟引当金4025億円を計上。その結果、26年3月期の業績は1523億円の赤字に転落した。訴訟引当金を計上しても懸念が消えないのは、武田を標的とする反トラスト法事案が、これ以外にもあるからだ。

「後発薬防衛策」が裏目

「控訴することを予定している」6月24日、武田の新社長CEOに就いたジュリー・キム氏は、同日開かれた定時株主総会でアミティーザ ………

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