「骨太方針」債券ムラは49点/長期金利「3.0%」の攻防戦/滝田洋一・コラムニスト

2026年9月号 POLITICS

「商品は貨幣に恋をする。だが真の恋の旅路は滑らかにはいかない」――。『資本論』に出て来る有名な一節は、シェークスピアの『真夏の夜の夢』の台詞をもじったものである。「The course of true love never did run smooth.(真の恋の旅路は滑らかにはいかない)」。その伝で言えば、「真夏の夜の協調介入」で日米通貨当局は為替市場のスキを突いてみせたが、「円安阻止という旅路は滑らかにいかない」ということになろうか。将を射んとすれば、まず馬を射よ。2011年以来15年ぶりに日本との協調介入に応じたスコット・ベッセント米財務長官の狙いは、為替市場ばかりでなく債券市場にあった。この点は2回の電子版速報(8月2日、5日)で記した。

市場を支配するナラティブ

市場参加者が注視するのは、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)と日銀金融政策決定会合である。円安防止がテーマとなるなか、日銀の利上げ観測がにわかに高 ………

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