2026年10月号 POLITICS [高市「点」外交]
高市政権が誕生して10月で満1年となる。この間、「安倍後継」を自任する首相・高市早苗は「世界の真ん中で咲き誇る日本外交を取り戻す」として首脳外交を推進している。が、「政治の師」安倍晋三の外交と比較すると、熱意の乏しさ、戦略眼の欠如、機動的外交を裏打ちする行動力の無さが浮かび上がる。首脳外交を知る元外務省高官は指摘する。「高市外交には、面での展開がなく、線ですらない。点があるのみだ」。それは就任後の訪問国が戦略的につながっていない、という意味だ。安倍から引き継いだ「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」、台湾有事発言で遮断状態の対中外交、ロシア大統領プーチンの北方領土初訪問で問われている高市外交の現在を紐解いてみよう。
冷戦時代なら中曽根康弘、米国優位の時代なら安倍晋三が外交を得意とした首相の代表格だが、今や米一極時代は終焉を告げ、米大統領ト ………
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