恫喝経営のドンが去り、経営体制は一新されたが、上意下達の企業文化は変わらない。
2026年11月号 BUSINESS
「次に売られるのはウチじゃないか? 誰もが気になって仕事にならない」。産業ガス大手のエア・ウォーターの食品関連事業子会社の幹部は昨年発覚した不正会計事件後のグループ内部の様子を打ち明ける。「新社長は産業ガス周辺以外を伸ばさない。仕事よりも自分たちのクビが気になる」
エア・ウォーターで売上高の水増しなど不適切な会計処理が行われていたことが明らかになったのは2025年10月のことだった。2カ月後に14年にわたって取締役に君臨したドン、豊田喜久夫が代表取締役会長を辞任。豊田は最終報告書でパワハラが不適切会計の原因と指摘されると相談役も辞して、会社を去った。不適切会計はグループ43社に広がっており、売上高の水増しは20年3月期から25年3月期までの6年間に確認されたものだけで600億円を上回る。問題視した東京証券取引所はエア・ウォーター株を特別注意銘柄に指定。解体 ………
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