2026年11月号 BUSINESS
9月30日、浜岡原子力発電所を巡るデータ不正問題で中部電力の歴代3社長が一斉辞任した。原発の安全性のカギを握る基準地震動データを都合良く組み替えるなど悪質性は一目瞭然にも拘らず、同社は度重なる内部告発を黙殺。外部通報を受けた原子力規制委員会が2025年2月に調査に着手するまで放置された。電力業界史を紐解けばこの四半世紀は不祥事・トラブルの連続。国内9電力会社体制が発足して75年が経過し、もはや制度疲労は覆い隠せない。「このことによって両組織がクソの役にも立たなかったということになりはしないのか」――。元東京工業大学原子炉工学研究所助教で現在はエネルギーサイエンティストの肩書を持つ澤田哲生(69)は中部電による浜岡原発データ不正が発覚した直後の今年1月末、オンラインメディアにこんな論考を寄せた。両組織とは原子力安全推進協会(JANSI、2012年設立)と原子エネル ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。