「岸田延命」に手を貸すヘタれ立憲民主党

野党の抵抗が尻切れトンボで終わったのは「岸田のまま解散・総選挙」がホンネだから。

2024年4月号 POLITICS

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自民党の派閥が絡む裏金事件で岸田文雄首相が窮地に立たされる中で、異例の国会運営が続いている。それは岸田政権の延命をめぐる思惑が交差した結果であり、「岸田延命」に手を貸す形になったのは、意外にも野党第一党の立憲民主党だった。2月末から3月初めにかけて、国会では2つの「初めて」が実現した。一つ目は、岸田首相による2月29日の衆院政治倫理審査会出席だ。ロッキード事件を受けて1985年に政倫審が設置されて以降、現職首相の出席は岸田首相が初めてだった。二つ目の「初めて」は、3月1日に立憲民主党の山井和則氏が行った、小野寺五典・衆院予算委員長(自民)に対する解任決議案の趣旨説明だ。説明時間は2時間54分。記録が残る1972年以降で衆院での最長記録は2時間43分が最長だったが、初めて「2時間50分」の壁を破った。山井氏が行った長時間の演説は「フィリバスター」と呼ばれる。国会 ………

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