「安倍ロス」後の苦悩/どうする「トランプ工作」

安倍亡き後の日本外交は「シン・トランプ」にどのように対応しようとしているのか。水面下では、二つのルートでネットワークづくりが本格化している。

2024年4月号 POLITICS [安倍の極意]

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米大統領への返り咲きを目指すドナルド・トランプ。予備選が集中した天王山「スーパーチューズデー」でも圧勝、共和党指名候補として現職大統領ジョー・バイデン(民主党)への挑戦を確実なものにした。秋の本選挙は新味に欠ける再戦となるが、時に規範さえ無視する乱暴極まりないトランプが勝利する結果となれば、日欧の安全保障体制や産業政策、対ロシア、対中国関係の大前提が狂う。安定感のある日米関係にも影響が及び、容易に軟着陸できるとは思えない。第一期トランプ政権とは巧みに付き合った日本だが、今や「安倍ロス」――。その主柱となった安倍晋三(元首相)はいない。一方のトランプはといえば、持ち前の直観力に加えて、最高権力者として政治経験を積んだ。自身を取り巻く新たなトランピアンたちの「絶対的忠誠心」と「米国第一主義」で足場を固め、その操り方も巧妙になってくるに違いない ………

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